支払請求書が届いていない状態で仕入をすることになった場合、仕入画面で請求書未着での仕入処理をします。
請求書未着での仕入登録
請求書未着での仕入登録の手順は次の通りです。
- 仕入入力の仕入状態欄で請求書未着を選択する。
- 仕入入力欄の他の項目を確認、必要に応じて修正し、登録ボタンをクリックする。
登録した情報が、仕入情報エリアに追加されます。
仕入登録承認後、原価の進捗が[仕入計上済]になりますが「経理・管理」メニューの支払請求書チェック画面には表示されません。
到着日:仕入日を基準とした締め日(支払先マスタの請求締日から計算)
状態:未
請求書未着時のデータの流れ
通常の仕入登録承認後は、経理側の支払関連の処理が可能になります。
請求書未着で仕入登録をした場合、後続の作業として到着又は調整処理を行います。
到着または調整処理完了後、経理側の支払関連の処理が可能になります。
発注申請~仕入計上
【通常の発注仕入の場合】
発注 → 発注書印刷
→ 仕入登録 → 経理側の支払関連の処理画面
【請求書未着で仕入登録した場合】
発注 → 発注書印刷
→ 仕入登録(請求書未着)→ 到着or調整処理 → 経理側の支払関連の処理画面
請求書未着での仕入登録は概算計上であり、支払金額が確定していないので、経理側の支払関連の処理をすることはできません。
請求書未着の使用例
例えば次のようなケースでは、請求書未着を使用します。
(例)
・発注時
1/31仕入予定 1個10,000円の物を15個、合計150,000円で発注。
・仕入時
1/31に15個納品され、当社の検収作業は完了した。
2/3現在、支払請求書は未受領。
1月の締め処理のため、仕入登録をして原価の進捗を[仕入計上済]まで進める必要があるが、支払請求書が未着のため仕入金額を確定できない。
支払請求書が届いた際の処理
請求書未着で仕入登録した金額と、届いた支払請求書の金額が同じ場合は、「到着」処理をします。
請求書未着で仕入登録した金額と、届いた支払請求書の金額が異なる場合は、「調整」処理をします。
到着処理
請求書未着で仕入登録した金額と、届いた支払請求書の金額が同じだった場合の到着処理の手順は次の通りです。
- 支払日基準を選択する。(※1)(※2)
- 到着日を指定する。
- 到着ボタンをクリックする。
※1 到着日を基準日として、支払予定日を再計算する場合は「到着日」、仕入予定日を基準とした現状の支払予定日のままとする場合は「仕入日」を指定します。
※2 発注が「特払」だった場合、「支払日基準」ではなく「支払予定日」を入力します。
以上の操作により到着処理が完了し、仕入情報の状態列が「未」から「到」に変わります。
到着処理後、経理側の支払関連の処理が可能になります。
調整処理
請求書未着で仕入登録した金額と、届いた支払請求書の金額が異なった場合の調整処理の手順は次の通りです。
- 調整ボタンをクリックする。(仕入入力欄に調整する項目が表示される。)
- 仕入入力欄(※)で仕入日・数量・単価・金額を入力する。
- 登録ボタンをクリックする。
- (発注金額>仕入金額の場合は完納登録ボタンをクリックする。)
※1行目に請求書未着で仕入登録したデータが表示されます。
2行目に赤伝票として、請求書未着で仕入登録したデータと同額のマイナス金額が表示されます。
1行目と赤伝票により、この仕入の金額が0円になります。
3行目に黒伝票として、支払請求書の金額を入力します。
以上の操作により調整処理が完了し、仕入情報の状態列が「未」から「消」に変わり、赤伝票と黒伝票の行が追加されます。
調整処理後、経理側の支払関連の処理が可能になります。
公開日:2022/09/14